2007年8月29日水曜日

XR100モタードにボルトオンステムキット + フォークジョイント6センチロング + テーパーローラーベアリング 組み込みました。

シフトアップ(SHIFTUP)/Gクラフト(G'craft)
ポッシュ(C.F.POSH)


サーキットの走行会で問題になっていた。フロント加重の増加の解消に向けてのモデファイをおこなった。

前回のブログより
その① 予想はしていたがバンク角が足りない。
その②車体の前後バランスが悪い。
    (リヤがヒップアップしている=フロントに加重がかかりすぎ)

XR100モタード用Gクラフトの+60㎜フォーク延長キット を解消させるべくとりあえず フロントの足を伸ばすことにした。
安直にはGクラフトの+60㎜フォーク延長キットを装着し、ヒップアップしてアンバランスになっていたフロントの車高を上げ、前後のバランスを取ると共にバンク角を稼ぐ方法を選択しました。
装着にあたってはフォーク延長キットをただ付ければ良いだけでなく 最低 トップブリッジの変更が必要である。
※インナーチューブのトップボルトの形状が違う為に、トップブリッジをフォーククランプタイプにします。また、フロントフォークの突出し量の調整をして行くにはフォーククランプタイプに変更するしかないのです。

そして ついで?であったので今回はアンダーステムも同時に交換することにしました。要するにステムキット(トリプルとも言います。)にしました。
(交換して良かったのか?悪かったのかは結果が出るのはまだ先の話になると思いますが、見た目は少なからず良くなると思われます。)

ちょっとした参考データ、このフォーク延長キットを買う時に気づいたのだがホンダのこのタイプのフロントフォークはφ30の物とφ31の2種類あるようです。基本的にNSR50は全車種φ30でそれ以外のXR50/100モタード、APE50/100、NS-1等はφ31のようです。もうちょっとでNSR50用のφ30を買ってしまうところでした。

XR100モタード用シフトアップのトリプル。ベアリングの中には「これでもかっ!」って思うほどのグリスを詰め込んであります。 購入したのは、シフトアップのステムキットだが、実は見ていて欲しくなってしまったのである。アンダーステムの削りデザインが今のビッグバイクの流行風に削ってあり、かつ思った以上に削り込みが多くとても軽量そうであったのがポイントが高かった点である。また、価格が4万円を超えないのも魅力のひとつであった。
取り付けてしまえば、付けているか?付けていないのか?ほとんど解らないこのパーツ、手間暇がかかっていて値段が安い事に、こした事はない。

シフトアップ(SHIFTUP) ボルトオンステムキット
品番:201085-03(color:シルバー) ¥37,800(税込)


そして画像を見て解った方は偉い! コレもついでなのでC.F.POSHで販売されている テーパーローラーベアリング を一緒に組み込みました。
(このベアリング共通車種が多くホンダ系のmini、モンキー、ゴリラ、APE50/100、XR50/100モタード、NSR50/miniすべて共通なのである。ホンダの手抜き?)ステムベアリングは、今回のタイミングで一緒に組込まないと一生、組む事が無いと思ったからです。

XR100モタード用シフトアップのトップブリッジ&ステムナットテーパーローラーベアリングのメリットとしては「軸受け面積の増加によりガタの少ないスムーズなハンドリングを実現」するとのメーカーコメントだが、私は「軸受け面積の増加による耐久性の向上」を重視して今回一緒に組み込みました。

レースにおいて繊細なステアリングワークが必要な場合はノーマルのボールベアリングの方が軽快でかつダイレクト感があって良いと思います。

トップブリッジは表面の凹削りはたいした量ではないが、裏面の削り込みが大きく、ものすご~く軽いです。構造上トップブリッジの裏からハンドルポストとメーターステーを共締めする理由があるにせよ、大丈夫?と思うほど削り込みが多く、とても軽量に出来ています。(正面やクランプ部の削りは さすがマシニングセンターを持っている会社だなと思いました。)

あっ”ちなみに組むときのポイントはこれでもか?と思うほどステムベアリングにグリスをたっぷり入れてあげることです。
ステム関係は壊れるまでか、違和感があるまでメンテナンスしないのが普通ですからです。(ステム関係で壊れる理由のひとつとして錆である。洗車時や雨水でどこから入ったの?って思うほど水が出る時があります。)

XR100モタード用シフトアップのステムキット装着後 フロントフォークの突出し量はトップブリッジ上面から25㎜(実質30㎜ロング)でセットしました。そして、今回の私の仕様では問題にならなかったが、通常30㎜足を伸ばすとブレーキホースとメーターケーブルが足りなくなるのが一般的なので交換の際は注意が必要です。(特にブレーキホースについてはたちまち足りなくなるのが定説です。

過去にノーマルより低いハンドル PRO TAPER に変えてある事とブレーキホースを GOODRIDE に変えてある事が今回交換しないで済んだ理由になっていると思います。)
車高が高くなるのでサイドスタンド使用時バイクが寝ます。私の場合は過去に作った ロングサイドスタンド が立ち気味であったのでそのまま問題無く使えています。

組み上がって始めにまたがった時に なんだか「バイクがでかくなった」と思いました。乗ったフィーリングとしては、以前よりブレーキ時の前のめりになる感じは無くなったが、もうちょっと突出し量を少なくしてリヤよりの加重にしてもいいかなと思った。
とりあえず今は、キャブセッティングを優先しているので足回りのレポートは、また後日

でも (゜-Å) 近々エンジンのオーバーホールを含めた修理が必要な事実が発覚!
エンジンバラすの大変だし、めんどくさい。またコレで半日潰れます。

2007年8月28日火曜日

ハスコー CBT-207 キャリパーツールは超便利 ♪
※ブレーキ キャリパーピストン脱着ツール

ハスコーのヒット作でありながら、速攻その素晴らしいアイディアも”さくっと”パクられたキャリパーピストンツールです。

ブレーキパッドの交換時の強い味方です!
通常パッド交換時はピストン部をきれいに清掃し、ピストンがスムーズに動くかの確認をして組み付け作業をおこないますが、ピストン清掃時に直接ピストン内部をつかんでウリウリ回し、素早い作業をこなすのがこのキャリパーピストンツールの役目です。
実際このキャリパーピストンツールを使ってピストンが動かせないキャリパーは要オーバーホールと考えるべきであろう。

Hasco CBT-207 キャリパーツールハスコー 品番CBT-207 キャリパーツール 価格 オープン (購入価格は¥8,000くらいと記憶しています。)
全長 180㎜ 実測重量 191グラム 
適合ピストン内径:φ17.5~φ40
先端アタッチメント部厚み:約13.5mm

この商品どちらかといえばアイディア品なので本家の商品でも強度が素晴らしいとか、握りが絶妙とかはありません。
パテント(商標登録)を取得していないのであればむしろコピー品の方が価格と効果を考えれば優秀です。
ちなみにハスコーの商品には補修品もきちんと用意されています。ポイントとなる先端部分のローレット加工された パーツの価格は なんと¥2,600 あと数百円出せば台湾ツールが買えてしまうのである。(恐るべし台湾ツール)

このタイプの台湾ツールは¥3,000前後で入手可能(ちなみに適合ピストン内径はφ16.5~φ40)となっていました。デイトナ(deytona)でも全く同じでは無いが台湾輸入らしき商品を扱っている。品番61159で価格は¥3,150 (適合ピストン内径φ16.5~φ37)とやっぱり安い。
ストレートで販売されているブレーキピストン・プライヤーは¥2,200と安い!
アストロで販売されているキャリパーピストンツールはもっと安い!¥1,980
ハスコーの商品から見れば若干ランク(クオリティー)は落ちるかもしれないが基本的には問題の無いレベルではないかと思います。(むしろ最近の台湾ツールはバカに出来ない程良い物が沢山あるのが事実ですね。)

2007年8月27日月曜日

ホンダ純正 アジャスタブルピンスパナ(リングスパナ)

興和精機(kowa) ホンダ純正(HONDA) ピンスパナ


前回に引き続きピンスパナの紹介です。
ピンスパナの主な使用箇所(用途)はステアリングステムのロックナットやリヤサスペンションのアジャストナットで使用するくらいで、使用頻度としては極めて低い部類です。
でも無いと作業出来ませんから…

今回は大本命の ホンダ純正の二輪専用工具(特殊工具)ピンスパナ(pin spanner)

この工具はもちろんホンダが作っている訳ではなくOEMで作らせており、生産しているところは興和精機(kowa)製である。

スクエア□穴が空いていてトルクレンチでも使えるホンダ純正のアジャスタブルピンスパナ。主にはステアリングのステムナットの作業に使用します。このホンダ純正の特工は形状から考えると変形モンキー?ですよね??

以前に ファコムのモンキー の記事を書きました
ウォームギア(の回転方向について)は通常回転なので思った通りの操作が可能であり、使用においては特に問題になる事はない。

また、トルクレンチを使用する為のスクエア(9.5sq)も開いており締め具合が解らない時などはサービスマニュアルを見ながら作業すれば非常に有効である。

ホンダ純正品番 07702-0020001
価格¥6,678(税込) 2007.08.20現在
先端部の幅 4.9㎜
全長 最小時 253㎜ 最大時 280㎜
重量 187グラム(数値は全て実測です。)

私がこの工具と出会ったのは昔々の話で、当時勤めていた会社では普通に使っていた。
昔も今と同じようにサイズ専用のピンスパナは販売されていたが、このホンダ純正の物はグリップの形状を含め非常に使い勝手が良かった。
(但し、リヤサスペンションで小さい工具が必要な場合の箇所には不向き)

ひとつ難点を言えばサイズ調整するためのウォームギアの遊びが大きくガタガタしているところです。(逆を返すとサイズ調整時は軽快に出来ます。)
やっぱり純正の特殊工具!うまくバランスさせています。

単品(非調整式)だと1本千円前後のこの工具バラで必要な部分だけ買い揃えるか、調整式を買うかは、使う側の考え次第です。
ちなみに1本物のバラで販売されているところは 三木ネツレン(NETSUREN) です。
1本物のメリットとしては、作りが細身でコンパクトに出来ているところと、値段の安さから、加工してスペシャル品が惜しげもなく作れるところです。
工具SHOPでは普通に入手可能だと思います。

2007年8月26日日曜日

DAYTONA 43926 アジャスタブルリングスパナ

デイトナ(DAYTONA)ピンスパナ

ピンスパナは ステムナットや、リヤサスのスプリング調整時に使用する工具です。

Daytona 43926 アジャスタブルリングスパナデイトナ自信で工具を作る事は無いのでどこかでOEMさせているのでしょうが、どこで作らせているのでしょう?「DAYTONA」の刻印が無いところを見るとおそらく台湾系かとは想像してしまいますが…
ちなみにデイトナでの呼称は「アジャスタブルリングスパナ」である。

デイトナ品番43926 使用範囲ナット外径φ35~φ75
価格¥2,079(税込)
先端幅 3.9㎜ 全長 最大時約 160㎜ 重量 138グラム (スペックはいずれも実測)

Daytona 43926 アジャスタブルリングスパナ2 ぶっちゃけ可動部分のガタは大きいが、値段と使用用途から考えれば充分なクオリティーは確保している。ピンポイントで使う部分(サイズ)が解っている方はバラの物を購入すればよいが、工具箱に忍ばせておくにはこのアジャスタブルピンスパナは非常に有効である。

ちなみに買ってはいけないピンスパナもある。それはコレで過去に原付スクーターのリヤショックのイニシャル調整をしようとしたが、一発で曲がり使い物にならなかった。
あわててハンマーで平らに直すが、何度やっても結果は同じ。工具は潰れてしまうと、その先の作業が何も出来なくなってしまうので…

これから、購入される方は値段に騙されてはいけません。

2007年8月25日土曜日

XR100モタードのオイルキャッチタンクの
ワンオフ製作と取付そしてその効果は?

オイルキャッチタンク(リターン機能付き)製作・取付

先日から問題に上がっていたオイルキャッチタンク製作の件であるが、結局ワンオフにて製作(某shopの工場を借りて自作)しました。
キャッチタンクの製作には延べ2日間、塗装を入れると+1日かかりました。(o´Д`)=з
何故か自作するハメに(世の中それ程甘くは無いのです。)

本体はステンレス(板厚1.0㎜の鉄板から切り出し)+取り出しパイプはスチールで製作。ステンレス材の美しい溶接跡を残したキャッチタンクが、完成する予定で有ったのだが、あまりにへボな溶接の為、最後にサンドブラストを当て黒色に塗装しちゃいました。(製作途中の画像は無し、溶接時に何度も大穴を開けたました…)
材料費と、アルゴンガスの無駄にならなければいいんですけど…
画像を良く見ると良く見なくても解りますが、外周の溶接跡はボコボコ、表面も溶接熱で歪んじゃっています。
実際、シロウトが作ると こんな物です。(できただけマシ)

xr100モタード用オイルキャッチタンクの自作いちおうキャッチタンク本体はリターン機能も備えているので今回は、エアクリーナーボックスがオイルでダバダバになる事は無いと思います。
また、エアクリーナーボックスへ繋がるパイプのみキャッチタンク内部まで延長されており、ブローバイガスがエアクリーナーボックスへ流れにくいように設計しています。
だいぶちょっとは工夫して作製しました。
タンク容量は450cc前後くらい(正確には測定していないので解りません。)

xr100モタードの自作オイルキャッチタンクの取付けとブリーザーパイプの取り回し オイルのリターン口はクラッチカバー(上側)にあるオイル注入口になります。
(武川のマグネシウムクラッチカバーを使っているのでノーマルとオイル注入口の位置が違います。位置は右の画像で!)
クラッチカバーの取り出し口はキジマ製の物(モンキー用のタペットキャップブリーザー)を購入。
もちろんボルトオンで使おうと思っていましたが、世の中それ程あまくありませんでした。

マフラー( ヨシムラR-spec )と接触してそのままでは付かなかったのです。
xr100モタードのブリーザーパイプの取り回し
仕方がないので、購入したキジマ製の取り出し口をベースとして追加加工し、キャップの全高を約10㎜程下げました。(内径φ8のオイルホースを差す限界の高さにしました。)
追加加工した物でもマフラーとのクリアランスは3㎜程しか有りません。
オイルホースの向きはキャッチタンクの設計とクランクケース、 クラッチカバーの形状から、画像の位置になっています。(そのリターン用のホースの張り出しも最小に収まるように努力しました。)
マフラーとのクリアランスは厳しいだろうなとは思っていたものの これ程ギリになるとは思いませんでした。

xr100モタードのCDI装着後の自作キャッチタンクまた、残念な事に この構造ではオイル交換の度にマフラーをずらさないとオイル注入口(オイルリターン口)が外せない事も解りました。(マフラーは外さなくても良いのですが、手間がかかるのは事実なので…)

キャッチタンクの さらに外側に付いているアウターローター用のCDIの張り出しもなんとかこのぐらいで収まりました。

効果の程は…
ワンダフル?です。
サーキットを走らないと実際、どのくらいのオイルの吹き返しが発生するのかは解りませんが、ストリート走行では、4千回転~8千回転くらいでのエンジンの回り方が非常にスムーズになりました。(スムーズさと、パワー感、両方とも体感できました。)
また、キャブセッティングを含め良い方向に進みそうです。(進んでほしい…)

今まで4-miniを舐めていた様な気がします。オイルキャッチタンクでココまでフィーリングが変わるとは思ってもいませんでした。素直なところはじめはブリーザーパイプを付けておけば「効果的にはほとんど変わらないだろう」と考えていましたので ちょっと恥ずかしい気もします。
特にホンダ縦型エンジンで、
オイルシャワーヘッドをお使いの方は必ず装着した方が良いパーツのひとつですね。
ノーマルで付いているブリーザー還元機能(キャブレター~エアクリーナーボックスの間へ戻し燃焼させてしまう方法)は取り外してキャッチタンクを付けた方が良いと思います。取り外す事が出来なくても燃焼させてしまう気化したオイルの量を減らすパーツの装着を考えた方が良いです。(オイルキャッチタンクの事を言っています。)
また、エンジンの排気量、キャッチタンクの大きさ、容量、ホースの太さ、長さは必ず影響があると思いました。  ちょっとしたパーツなんですがむずかしいですね


※キャッチタンクを付ける前までのブリーザーパイプは、「出来るなら流れないでね。吹き出さないでね。」と思い取り付けていたが、今回のキャッチタンクは「ガッツリ! キャッチタンクに流れ込んで下さいね。そしてクランクケースに戻ってね。」位の違いがあります。
バイクに乗り始めて20ウン年 やってみないと解らない事って、まだまだ有りそうです。
KEIHIN PWK28 キャブレター リ・セッティング開始しました。