2007年2月13日火曜日

SP武川 スーパーヘッド ステージⅢ メッキシリンダー を組む

TAKEGAWA ボアアップキット 124㏄
XR100モタードに今回組み立てるSP武川のシリンダーヘッド、シリンダー、ピストンです。
ボアアップについては組むと言うか組み直しですね。
今回はシリンダーヘッド、シリンダー、ピストンが新品パーツになります。 
TAKEGAWAのスーパーヘッドとはいえポートの段付きは普通にあります。
また、バルブの摺り合わせは全くされていませんのでエンジンを組む前に一度組まれているバルブをバラし加工後リセットする必要があります。

XR100モタード用スーパーヘッドステージ3の吸気ポート画像XR100モタード用スーパーヘッドステージⅢ 排気ポート画像
但し、ポートの形状は良くできておりこれ以上いたずらに削る必要は全くありません。(私の使用用途が、ストリートオンリーなもので)なめらかにする程度です。しかし、インテークポートは相当吸気効率を考えた設計になっていると思います。マニホールド付近はφ30くらいあり、ノーマルのヘッドでは考えられないサイズです。

鏡面仕上げは基本的ににしません。レースをするのなら別ですが、私の中では過去の実績から時間をかけただけの効果は得られないのが普通です。また、今回組むシリンダーは最近発売されたメッキスリーブのタイプをチョイスしました。(このタイプは鋳鉄スリーブのシリンダーより放熱性が良く、耐摩耗性も優れているところがウリです。)
バラしたエンジンをフレームに乗っけたところxr100モタードエンジン組み立て完了です。
実際にエンジンを組む時間よりポートの段付き修正、バルブの摺り合わせバルブロッカーアームの逃げ修正の加工してる方が時間がかか っていることを報告しておきます。(バルブの摺り合わせは自分的には特に重要と思っているのでヘッドをバラした際はチェックを… 普通は無いと思いますけど)

毎回思いますが、組み終わって ・・・ 残っているネジが無くて良かった(^〇^)

エンジンを組む際、シリンダーヘッド ナット締結のトルク管理はしっかりしておいた方が良いです。
必ずトルクレンチを使って締めましょう。
4mini系のエンジンはスタッドボルトが長いので今回も、「あ~ネジが切れちゃう」と思いながらトルクレンチを使いながらシリンダーヘッドのナットを締め込んだのは言うまでもありません。

ストレート スイベル・スタビー・ラチェットレンチに
スナップオンの旧プラスチックグリップの装着

 なんちゃってスナップオン仕様

ストレートのスイベルラチェット+スナップオンのプラスチックグリップ今回のアイテムは安くて、程々のクオリティーの工具を提供していただけるストレート製スイベルスタビーラチェットレンチです。
品番 10-174
このラチェットは私が知る限りではスイベル式としては最短(全長95mm)でギヤ数も72枚とスペックは立派な物があり、やっぱり一番すごいのがお値段で¥2,300ナリ!激安です。

通常のスイベル型のラチェットは構造上、全長の長いものが多くバイクの整備にはどちらかといえば不向きで、購入の検討にも上がっていなかったのが事実でした。

ストレートのスイベルラチェット+スナップオンのプラスチックグリップへ交換です。さすがにこのラチェットを見た時このままじゃ短すぎるかな?と思いつつもスナップオンのプラスチックグリップを付ければ使いやすいかなぁ~と思い購入!
バックの白い画像は(販売されている商品)ストレートさんwebから拝借しました。(勝手にすいません。)

元々のストレートのラチェットグリップエンドは滑り止めの為にチョット膨らんでいます。
この部分をラチェットのソケットを使いつつボール盤で加えて出っ張りが無くなるように加工してSnap-onのグリップに挿入するための準備をします。
もちろんスナップオングリップ側も穴の拡大加工は必要です。
グリップ挿入時には2液性のエポキシ接着剤を使いました。(もちろん抜け防止の為です。)

スナップオンTH737との比較画像 最後の画像はSnap-onのTH737との比較です。
さすがにスナップオンはヘッド部が薄く優秀です。
さて、実際の使用感は?
自分で言うのも何ですがフィーリングはかなり良いです。
スナップオンのラチェットと比べるとヘッド部の作りのクオリティーは若干落ちますが、グリップを含めてもスナップオンTH737の1/2以下で買えるこのストレートのスイベル・スタビー・ラチェットレンチはおすすめであります。
ちなみに完成品の全長は140mm位でサイズ的に見てもベストな大きさでGoodっす!