ワコーズ・ラスペネ
そのラスペネには業務用のRP-Cと無臭性のRP-Lの2種類が存在します。バイクの整備に通常使うのは業務用のRP-Cの方です。
この2種類のラスペネの違いのひとつ 液剤の噴射方法
RP-Cが液状でドバドバ出て、360°どの傾斜(角度)でも噴射可能
RP-Lが霧状で噴射(逆さ噴射可能)
業務用RP-Cはフッ素樹脂入りで潤滑性能に優れ、
無臭性RP-Lの方はカタログ上、防錆性能を謳っていますが瞬間的な潤滑性能の差を感じる事は無いと思います。(長期に渡ったテストなどもちろんした事はありません。)
そして業務用ラスペネの液剤を使ったミニ缶がラスペネミニ RP-M(A123)
業務用の液剤を使っているのですが、何故か違う噴射方法(笑)
エアゾールタイプで360°どの傾斜(角度)でも噴射が可能で『霧状』に噴射されます。
実はRP-Cの様にドバドバ出ないのでラスペネミニはある意味使いやすいです。
価格:旧缶のRP-CはRP-Lの¥100増しと記憶していましたが、いつの間にか値上がりしていますね。
ラスペネ業務用 RP-C(A120)¥1,900
ラスペネ無臭性 RP-L(A121)¥1,600
ラスペネ ミニ RP-M(A123)¥1,200 いずれも本体価格
ちょっと試してみたい方はRP-Mのラスペネミニがおすすめですね。
********* 和光ケミカルHPよりRP-C特徴 引用 *********
浸透潤滑剤に求められる4つの性能
- 浸透性
ボルト・ナットが錆で固着したり、硬くて緩まないなどの場合には、通常の潤滑剤では奥までなかなか行き渡らないため、ボルトを緩めることが出来ません。そこで微小な隙間にも確実に到達するための浸透性が求められます。 - 潤滑性
潤滑剤は蝶番・ケーブル・ワイヤー・ドアヒンジ・ネジ等多岐に使用されますが、潤滑性が不十分であれば、即トラブルに繋がります。使用箇所の作動をスムーズに維持するには、耐荷重性・耐摩耗性・低摩擦係数に優れた潤滑剤を使用することが要求されます。 - 防錆性
製造時に精度良く組み立てられた部品でも、少量の水分ですぐに錆が発生してきます。もし錆が可動部分で発生したら、スムーズな作動は望めません。そこで、長期にわたり錆を防ぎ、スムーズな作動を維持する防錆性が要求されます。 - 水置換性
必要な箇所に直ちに塗布できるのがスプレー式潤滑剤の最大のメリットです。しかし、塗布したい部分が湿っていたり、濡れていたりする場合もあります。このような場合、濡れた箇所に噴霧するだけで直ちに水と置き換わる水置換性という性質があると、即座に浸透・潤滑・防錆効果が発揮できます。
********* 引用ここまで *********
以前の記事で 超極圧潤滑剤ナスカルブをベタ褒め で書いてしまったが、実際ナスカルブとワコーズの浸透潤滑剤 ラスペネは少し性格の違った潤滑剤だと思い書き直してみる。
まず、両者を使ってすぐ解るのはその液剤の粘度。
ラスペネ → サラサラ感が強く、よく広がる(流れる)
ナスカルブ → 粘性があり、塗布したところから広がらない(留まる)
商品のサブタイトル通りなのである。
つまり、ワコーズが浸透性を狙った商品で、ナスカルブが超極圧性を狙った商品。
「じゃぁ~結局どっちを買えばイイの?」と聞かれそうだが、バイク乗りの殆どの方はナスカルブの方が良いと思われます。
何故ナスカルブが良いのか?
バイクにおける潤滑油が主に必用な箇所は
フロントブレーキレバー、クラッチレバー、リヤブレーキ関連のレバー回り、チェンジシフト回り、サイドスタンド、各種ワイヤーケーブルの可動部ですが、
普通の整備における浸透性はナスカルブの浸透で充分と考えるのと潤滑油が長期に渡って塗布部分に留まるからです。
(但し、固着してしまったネジに当たった場合はラスペネの方が浸透力が良くリカバリー出来る確率は上がるはずですね。)
でも潤滑剤に¥3,000は安いチューニングパーツと一緒ですね。
考え方によっちゃ~パーツを買うより高性能な潤滑剤はアリかと…
ワコーズ ラスペネ に関する記事
2019年4月12日金曜日 実物は見ていませんが実質値上げ? A122 PR-C ラスペネC
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