2022年2月21日月曜日

SHIMANO NEXUS ハブローラーブレーキ
BR-C3000-R と BR-C6000-R の違い

SHIMANO BE-C3000 ハブローラーブレーキ本体
SHIMANO BR-C3000

実際にハブローラーブレーキ BR-C3000 と BR-C6000 を入手して違いを比べて見ました。#インターMブレーキ


外観上の違いはクーリングフィンの直径と材質
直径は
BR-C3000:122mmに対し、
BR-C6000:150mm
材質はBR-C3000はアルミ板材+スリット加工に対し、BR-C6000はアルミ鋳造+スリット加工で、クーリングフィン(放熱板)自体の出来は両モデル共にそれ程いいクオリティーではありません(笑)

SHIMANO BR-C3000 ハブローラーブレーキ本体
SHIMANO BR-C6000
で、肝心の中身です。
自分の中ではドラムの外径がBR-C6000の方が大きいか、シューの素材そのものが違うかと考えていましたが、そうではありませんでした。

それではこれから分解検証に進めます。
まず、下画像 左がBR-C3000、右がBR-C6000 ブレーキドラム内部です。
ぱっと見た目、BR-C6000の方がブレーキシュー部分の厚みが薄く見えます。
それ以外のローラーやブレーキを作動させるカムなどは共通部品です。
SHIMANO ハブローラーブレーキ BR-C3000とBR-C6000 のドラムシュー部分

BR-C3000のドラム内径は77.65mmで普通のシューの形状で、
ドラムとの当たり面が平らのものが使われています。
BR-C3000のブレーキシューは一般的な形状のシュー当たり面は平らのものBR-C3000のドラム側はグリス溝がしっかりあり、潤滑と制動の機能を併せ持つ仕組み
ドラム側にはグリスが充填されている溝があり、
ブレーキなのにグリスが使われている違和感がありありです(笑)


一方
BR-C6000のブレーキシューは形状が山形になっています。
BR-C3000とほぼ同じ外径の中でシューの表面積を稼ぐ為だと思います。

BR-C6000のドラム内径は計測できませんでした。
ドラムの一番深い部分が手持ちのノギスでは計測できないからです。
おそらくですがドラムの内径はBR-C3000と同じと思われます。
BR-C6000のシュー本体は山形状になっていて表面積を稼ぐ設計BR-C6000のシュー本体は山形状になっていて表面積を稼ぐ設計(手持ちバージョン)

ドラム側の形状は画像では解りにくい…
BR-C6000のドラム内部。この画像では解りにくいかもしれませんがブレーキシューに合わせた形状になっていましてグリス溝がしっかり付いています。

結果、ローラーブレーキ BR-C3000 と BR-C6000 の主な違いは
クーリングフィンの外観上から解る外径の大きさと放熱性の違い、ドラム&金属ブレーキシューの当たり面の形状からくる表面積の違いです。
ドラムとシューの表面積をより多く稼いだBR-C6000の方がブレーキの制動効果としては高い事が解りました。

ローラーブレーキで一番気をつけないといけないところはグリス切れでしょう。
その為にドラム側にはグリス溜めの溝があり、遠心力でグリスはドラム外周にあるのでしょうが、無くなると異音を発生させる仕組みなんだなと思いました。


【重要な注意事項】もし、ローラーブレーキを分解、清掃、組立する場合は自己責任でお願い致します。メーカーでは非分解部品でASSY交換部品になっています。ブレーキ部品なので組み間違えるとブレーキが効かなくなり即事故に繋がります。
質問されてもメーカーの人間ではないので確かなお答えは出来かねます。

  

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